表千家流 渡邉茶道教室 / 法人・学校法人の皆さまへ
Human capital through the framework of tea
人的資本経営に本気で取り組む企業と経営者へ。四百年続く茶の湯のフレームワークで、現代のビジネスパーソンの情緒と潜在能力を育てます。業種・業界は問いません。すでに取り組んでおられて、成果や運用に課題を抱えている企業にこそ、お話しできることがあります。
企業・施設向けの事業全体(茶会・空間活用・茶室設計など)は、運営会社SIN合同会社の公式サイトでご覧いただけます。
構想段階、社内で共有する前の段階で構いません。ご相談に費用は発生しません。
English — corporate programmes
人的資本の情報開示が制度化され、研修時間も、エンゲージメントスコアも、数字として並ぶようになりました。ところが多くの企業で、開示の体裁が整った一方、育成の中身そのものは以前と変わっていません。
受講時間、修了率、満足度。集められるのは測りやすい指標ばかりで、実際に人を動かしている感受性、判断の質、場を読む力は、指標の外に置かれたままになっている。
外部講師を招き、その日は盛り上がる。しかし現場に戻れば元の行動に戻る。何が業務に残ったのかを説明できないまま、翌年も同じ内容を発注している。
優れた管理職ほど、なぜその判断をしたのかを言葉にできない。本人にとっては当たり前だからです。その人が異動・退職した瞬間、判断の基準ごと社内から消える。
この三つは、いずれも「見えないものを扱う方法を持っていない」という一点に帰着します。測れないから測らない。言語化できないから引き継げない。単発だから定着しない。
もてなしとは、見えない判断の積み上げである。
客が目にするのは、一碗の茶だけです。その手前には、湯の加減、炭の置き方、花の選び方、道具の取り合わせ、掃除の順序という判断が積み重なっています。客はそれを一切見ません。にもかかわらず、良い席と悪い席の違いは、必ず伝わります。
茶の湯は、この見えない判断を、開示し、言語化し、次の者へ渡すための仕組みを四百年かけて作り上げてきました。水屋を開いて手の内を見せる。役を交替して立場を入れ替える。同じことを季節をまたいで繰り返す。いずれも、暗黙知を扱うための装置です。
人的資本経営が向き合っている課題は、本質的にこれと同じものです。測れないものを、どう育て、どう引き継ぐか。先人はすでに、その方法を持っていました。私たちは、その知恵を現代の組織に翻訳して持ち込みます。
日本文化の体験教室ではありません。茶の湯が持つ六つの装置を、貴社の育成課題に当てて使います。
暗黙知が継承されない
水屋の開示
一碗に至るまでの判断を一つずつ示し、言葉にする。参加者は自分の職場に同じ構造があることに気づきます。判断を開示し合う習慣が、現場に持ち帰られます。
階層が壁になり、率直な発言が出ない
躙口(にじりぐち)と一座建立
茶室の入口は 低く狭く、武士も刀を置いて頭を下げて入ります。席の中では役職が消え、亭主と客が共に一つの座をつくる。心理的安全性という概念より四百年早く、身体で成立させる装置です。
役割が固定し、指示待ちになる
七事式(役の交替)
くじで役が決まり、その場で与えられた役を果たします。誰が何をするか事前に決まっていないため、常に全体を見ていなければ座が回りません。場を読み、自分で動く訓練が制度に組み込まれています。
相手の立場に立てない
主客の転換
茶の湯では、客を十分に経験した者だけが亭主を務めます。もてなされる側の感覚を知らずに、もてなす側には立てない。顧客視点という言葉を使わずに、順序として組み込まれています。
短期研修では定着しない
稽古と季節
茶の湯は一年を単位に動きます。炉と風炉が入れ替わり、道具も点前も変わる。一巡してはじめて身につくことを前提にした反復の設計です。四半期ではなく年で人を見る目線が、組織に入ります。
敬意の表し方が失われた
所作としての敬意
上座と下座、物の受け渡し、間の取り方、先に立つか後に立つか。敬意を気持ちの問題にせず、誰でも再現できる型として扱います。世代も文化も異なる相手に、同じ基準で伝わります。
いずれも、精神論ではありません。型があり、手順があり、繰り返せば誰でも身につくようにできています。だからこそ四百年続いてきました。
人が変わるには時間がかかります。短期で成果を約束することはいたしません。そのかわり、どの時期に何が起きるかをあらかじめお伝えします。
目的が定まってはじめて、手段が決まります。次の三つは、いずれも上記のフレームワークを社内に持ち込むための形式です。
経営層・幹部の育成、来賓対応、企業文化の設計をお考えの企業向け/月額顧問契約
かつて大名や大商人は、もてなしの一切を任せる「茶頭(さどう)」を抱えていました。千利休が織田信長・豊臣秀吉に仕えたのがこの役です。茶を点てるのが仕事ではありません。誰をいつどの場に招き、何を出し、どのような話をさせるか。場の設計そのものを担う役職でした。
現代の企業でも、この判断は担当者の経験と勘に委ねられ、社内に蓄積されないまま異動で途切れています。茶頭顧問は、その判断を年間を通じて預かり、記録として残す契約です。
全社員を対象とした継続的な育成、部門横断の場づくりをお考えの企業向け
環境体制の立ち上げから、社員稽古の運用、定着までを一貫して構築します。茶室は必要ありません。会議室で始められます。部署も年次も関係なく同じ座につく場が、社内に一つできます。
中学・高校・大学の茶道部、日本文化教育をお考えの学校法人向け
育てる対象が生徒であるだけで、考え方は同じです。人の前での身の置き方、場を読む力、敬意の型。学力では測れない部分を、型を通じて育てます。
畳・炉・水屋のない学校でも稽古できます。机と椅子による立礼(りゅうれい)の形式で行い、道具は当方が持参します。
育成の目的が定まったあとに、必要に応じて発生する実務です。これらが目的になることはありません。
依頼元の名称は、掲載許諾をいただいた案件のみ記載しています。ご商談の場では具体的にご説明します。
単発の研修、茶会の呈茶、講演のみのご依頼も承っています。まず一度お試しいただき、そのうえで顧問契約をご検討いただく形で構いません。
同業種で複数社の茶頭を同時にお引き受けすることはいたしません。ご契約の際に、除外をご希望される同業他社をお知らせください。人事情報と取引先情報に触れる役職ですので、秘密保持契約を締結したうえで着手します。
受講記録、習得段階の記録、参加者ご自身による所作の自己評価を毎回記録し、年次で推移をお出しします。ただし、短期の数値改善をお約束することはいたしません。測れないものを扱うことが目的であり、測れる指標だけで語れば、いま抱えておられる課題と同じ構造に陥ります。何をもって成果とみなすかは、着手前にすり合わせます。
既存の制度を置き換えるものではありません。管理職研修の一部として組み込む、選抜研修の一環とする、福利厚生の枠で任意参加とする。いずれの形にも対応します。主宰は人事の実務経験がありますので、制度設計の文脈でご相談いただけます。
茶道を好きになっていただく必要はありません。目的は、判断を言葉にすること、場を読むこと、敬意を型として扱えるようになることです。茶の湯はそのための手段です。実際、研修では茶道の歴史や流派の説明をほとんどいたしません。
できます。会議室、応接室、社員食堂で実施している例があります。机と椅子による立礼(りゅうれい)の形式で行い、道具一式は当方が持参します。ご希望があれば、畳ユニットの敷設や茶室の設計からご提案します。
できます。研修、茶会の呈茶、講演のみのご依頼を承っています。実施の手応えをご覧いただいたうえで、顧問契約をご検討ください。こちらから契約をお勧めすることはいたしません。
できます。社中に英語対応が可能な者が複数在籍しており、英語での進行、通訳を介した進行のいずれにも対応します。海外の管理職を対象とした研修の実績があります。
顧問契約は1年単位を基本としています。季節が一巡してはじめて社内に判断の基準が残るためです。短期からの開始をご希望の場合はご相談ください。
歓迎します。目的が固まっていない段階、社内で共有する前の段階で構いません。何ができるかをお話しするだけの打ち合わせにも伺います。ご相談に費用は発生しません。
ご相談は無償です。構想段階、社内検討前の段階でも構いません。2営業日以内に主宰より直接ご連絡します。営業目的のご連絡はご遠慮ください。